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貧乏だろうが不細工だろうが人生幸せになったもん勝ち。じゃぁ幸せになるためにはどうすればいい?そもそも幸福ってなんだ??

前回のコラムでは、
『子供を待って褒めるのだ』とか
『自信とは何か』だとか、何とも青臭く中学2年生のような作文を公開してしまった
恥ずかしいを通り越して、寧ろ自分を褒めてやりたい。
これもすべては原田房枝さんの本やワークショップのおかげである。
それでは、自分があれ以来心を入れ替えて、常に根気よく子供を待つようなユトリなパパになったかというと、そんなことはない。
褒めるとは書いたが、怒らないとは一言も書いたつもりはない。
人としてやるべきことはきちんとやる、これを教えるのは、親として重大なミッションなのである。

先日、約束を破ったのに悪びれる様子もなくふざけていた息子に、僕の怒りが炸裂した。
息子は暫くしてようやく自分が怒られていることに気付き神妙になったが、どうも様子がおかしい。
僕のお説教に機械的にコックリと相槌はするのだが、それはもはや、ただのコックリ人形であり、どう見ても僕の話を理解しようとしていない。
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僕が息子に伝えようと思った内容は、言葉という手段を用いて声として発せられる。
それは音波として彼の耳にある鼓膜を振動させ、それが電気信号として神経を伝って、確かに彼の脳に届いている。彼のコックリ運動を見ればそれは間違いない。
ところが、
『目の前で怒り狂っているこのおっさんを、これ以上刺激しないように、とりあえずは相槌でも打っとこうぜ』
という目先のリアクションを反射的に返すだけで、その先、大脳の上側頭回後部に位置する彼の言語中枢まで僕の発した言葉は到達していない。
どうやら考えることを拒否して、ただただ嵐が過ぎるのをジッと待つ、そんな作戦を決め込んでいるようだ。
確かに、一見すると神妙に僕を見ているようだが、実はその視線は僕の肩の上へ微妙にずれており、虚ろな瞳は何処か遠くを見ているようで焦点も合っていない。
考えることを捨てることで『無』の境地に行き着くことができる、と聞いたことがある。
息子は7歳にして悟りに至ったのか・・・
以前ヨガにトライして程なく挫折した僕からすると、羨ましい限りである。
そう思って改めて息子を見ると、何ともボーッとして穏やかな良い顔ではないか。
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まるでお地蔵様を叱りつけているようだ。
なんだか罰当たりな気分になってくる。

それにしても、息子の視線が気になる。
その先にはいつもと変わらない庭があるはずだが、普段は『見えるはずがない』と思い込んでいるものでも、無の境地なら見えてしまうのかもしれない。
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彼は僕の肩越しに何を見ているのか?
そう言えば何だか肩が重たい気がしてきたぞ。
もう11月なのに、この部屋こんなに寒かったか?
お前は一体誰にコックリしているのだ?
ていうか、俺の背中に何か憑いているのか?!

さてさて、そんな子供に手を焼いているところに、こころクリニックのサイコロジストやのしおり先生がワークショップを開催する、という情報が入った。
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ちょうど毎年恒例の心理学ウィーク中で、やの先生が特別に企画したワークショップ
「ポジティブ・サイコロジー:シドニーに住む日本語話者へ」
にお邪魔することとなった。
ちょうどいい機会だ。息子の上手な叱り方でも聞けるかもしれない。

出席者は女性の方が多かったが僕を含めた2名は男性である。
この日のテーマはポジティブ心理学。
心理学やカウンセリングと聞くと、心に傷を負ったり心の病の治療といったネガティブな心の状態を連想してしまいがちだが、実は健康な人がより幸せになるための心理学も研究されており、それこそがこのポジティブ心理学なのである。
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自己紹介後、やの先生の興味深い心理学のお話に思わず身を乗り出す。そして先生がリードして、自然とディスカッションが進む。
ディスカッションといっても、仕事場でのミーティングや学校の授業ではないので、
『頑張って参加しなくちゃ』とか『私も何か意見を言わなくちゃ』とか『置いてかれる』
なんて感覚はなく、ただ黙って聴いていても心地いい場所と興味深い話題で、安心して有意義な時間を過ごすことができる。

そんな、やの先生の幸せに関する話で、最初に目からウロコだったのは、
『物欲や快楽による幸せは長続きしないが、他人に優しくしたり他人を幸せな気持ちにさせた、という思いは、その人自身の安定した幸福感につながる』
という話だった。
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新しい携帯をゲットして物欲を満たすのもハッピーだが、それよりも人に優しくした方が、よっぽど効果的に自分自身の幸せを感じることができる、という訳だ。
この話が、宗教でもなくスピリチャルでもなく、心理学という極めて科学的な学問の研究結果として先生から紹介されるのだから、説得力がある。
『人間もまだまだ捨てたものじゃないではないか』
と、嬉しく思ってしまった。
これは、自分のためにも実践しようではないか。

その後、心理学に基づいた自分の幸福度の測り方、なんて話で盛り上がったが、ひょんなことから子供の話となり、昔自分が親に怒られたことを、今は自分の子供に繰り返していることがある、という話題になった。
子供といえど、個性を持った一個体である。
それなのに、僕はかつて母親が僕にしたのと同じような怒り方をすることがある。
確かに子育ても自分自信が育てられた経験に基づくところ大であるが、その一方で、僕自身だって個性を持った一個体なのだから、僕のオリジナルで子育てをしたって全然いいのである。
過去のトラウマや自分の行動に影響する記憶を見つめ直して、それを『成仏』させるのも、時には必要とのこと。
そんな話をしていると、やの先生がおもむろにボードゲームのような箱を持ってきた。
中から出てきたのは、子供や大人の形をした簡単な人形。
それを並べて、先生が解説してくださる。
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まずは大人の人形と向かい合うようにして子供の人形を並べた。
これは、僕と、僕に怒られているコックリ人形のような息子である。
そして僕の心理を解説しながら、やの先生は、息子の人形の後ろに、もう一人の子供の人形を置いた。
これは子供の頃の僕自身である。
確かに僕に叱られている息子と向かい合うと、僕は自然と、親に叱られていたかつての自分を彼にダブらせている。
更に先生は、僕の人形の後ろにもう一つ大人の人形を置いた。
これは僕の親である。
確かに僕は息子を叱る際に、かつて自分を叱った親を、心の何処かで意識している。
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こうやって、自分と息子、そして、自分の中で意識しているかつての自分と親を、人形を使って第三者的に見ると、驚くほど客観的にこれらの関係を考えることができる。
学問的な研究結果や科学的根拠に基づいた手法の一端を垣間見て、またもや目からウロコの内容であった。

後半では、幸せを感じるコツについて、やの先生からアドバイスがあった。
その一つを紹介しよう。簡単なことである。
『寝る前に、その日起きたハッピーだったことを三つ書き出す。』
これは取材にいらしていた日豪プレスの記者さんもされているらしい。
初対面だったが、とても礼儀正しく大人で自身に満ちた方だ。流石は日豪プレスさんである。
僕もこんな風になりたい!という一心で早速その日の夜から毎晩トライしている。
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他人に優しくしたことが一番効果的に自分の幸せにつながる、と言うのであれば、それを実践し寝る前に思い出すのが一番いいのかもしれない。
そんなことで?と思うかも知らないが、これがなかなかの効果をもたらす。
極端に言うと、その日のハッピーを思い出すことを毎日続けることで、
『明日も何かいいことがあるに違いない』
という訳のわからない自信が自然とつき、前向きに明日が待ち遠しくなるような感覚を持てる。

その他にも興味深いトピックは尽きることが無かったが、残念ながら時間となってしまった。
やの先生がこのワークショップの中で仰った、
『落ち込んでいる気持ちがあったとしても、それは自分の中のごく一部であって、それがあなたよりも大きくなることなんてない』
『社会や家族にどう貢献できるかを追及したり、それがわかったうえで一生懸命になっていることが幸福』
そして、
『幸福は他人にうつる、連鎖する』
という3つの言葉は、忘れないように僕の心に刻んでおこうと思う。
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幸せになるための科学的な学問や研究があり、それをマスターして一般の人にもわかりやすく楽しくシェアしてくれるサイコロジストが身近にいる、というのは何とも心強いではないか。
僕が今回のワークショップで最も印象に残ったのは、前述した、人が幸せと感じるもの、自分自身の客観視、そして日頃からハッピーを感じること。
おそらく他の出席者の方は、彼らなりに得たものがあったのであろう。
ワークショップが終わってからも、やの先生の周りには出席者の方が詰めかけていたため、僕はお礼とお別れの挨拶を簡単に伝えただけで、その場を後にした。
僕にとって、このワークショップは自分の心理と客観的に向き合い、幸せを感じる努力をするキッカケとなった。

それから自分自身の成長を試すのに、数日と必要とすることはなかった。
また息子がやらかした。そして僕が叱る。
と、ここまではいつもと同じだが、僕はやの先生から言われたことを思い出し、この状況を客観的に見る。
客観的に捉えてしまえば、もはやヒステリーなど起こさない。
そして、叱ってはみたものの、最後に
『まぁ俺も小さい頃、似たような事でお婆ちゃんに滅茶苦茶怒られたけどな』
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なんて一言が思わず口から出てしまう。
その一言が良いのか悪いのかも、それを聞いて息子が安心したのかどうかも定かではないが、これに限らず、良い意味で以前とは明らかに違ったコミュニケーションが取れていると実感する。
親としてちょっとした成長ではないか。
やの先生に感謝である。

それにしても、息子はコックリしながら僕の後ろに何を見ているのか?
僕の父親はもう10年以上前に他界したが、落ち着き払い何事にも動じることのなかった父親から怒られた記憶は殆どない。そんな父親を相手に息子がコックリしているとは思えない。
怒った僕の後ろに見えるとしたら、それは寧ろ、僕と兄からかつて鬼より怖いと恐れられた母親の方だと思うのだが、その母は日本で元気に暮らしている。
・・・はずである。
ちょっと待て、まさか母ちゃんに何かあったのか?!
すると、いつもの絶妙のタイミングで息子の一言である。
『あ、またやってる♪』
お説教もちょうど終わったところである。僕が勇気を出して振り向くと、そこにはいつもと同じ庭が広がっていた。
そして息子の視線の先には、お隣さんとのブロック塀があり、その上では、盛りのついた鳩が交尾をしているではないか。
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『んなもん、見てんじゃねぇ!』
目の前で、幸せの象徴が幸せなことをしている。
息子が、どこか遠くを見つめるお地蔵様のような穏やかな顔だったのも頷ける。
どうやらこいつは、僕に怒られている間ずっと鳩の交尾を観察しながら、ただただ嵐が過ぎるのを待っていたらしい。
それも、すごい集中力で観察して、テキトーに鳩に向かってコックリしながら、僕のお説教という現実から、こいつは逃避していたのだ。
何が無心だ。何が悟りの境地だ。
やの先生の解説してくれた僕の心理とは裏腹に、現実の世界では僕の後ろには、かつての母親ではなく破廉恥な鳩が二羽いた、ということのようだ。
人形まで出して真剣に考えて下さったやの先生に、なんだか申し訳なくて顔向けできない。

ただ、子供の頃の僕が、息子と同じ状況でこの鳩に出くわしたら、どうだっただろう。
当然、同じ事をしただろう。100パーセント間違いない。
そしてそれが母親にバレて、エライことになる。
これは想像するだけでも恐ろしいぞ。
そう言えば、最近母親と話していないではないか。
かつて鬼婆と恐れられた母も今では好々爺となってしまったが、あまりご無沙汰だとまた怒られるかもしれない。
久しぶりにスカイプでもしよう。


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